昨今、なぜ猫がここまで人気なのか?
それは、フォルムが美しい、仕草が優雅、など見た目の要素ももちろん大いに関係しているけど、とっても「表現が豊か」だから。
安心しているときは、ゆっくりまばたきをする。
リラックスしているときは喉をゴロゴロ鳴らす。
甘たいときはスリスリする。
1人になりたいときは近づいてこない。
嬉しいときはゆらゆらとシッポを揺らす。
怒ってるときはシャーと毛を逆だてる。
好物のごはんの匂いをかぎつけたら、ニャーと鳴いて欲しがる。
好物じゃないものは、一口たりとも食べない。
プラスの感情だけでなく、マイナスの感情も見せてくれる。
自分が起こした行動に、ちゃんとリアクションをしてくれる。実はすっごく「分かりやすい」生き物なのだ。
だからこそ愛らしさが増すし、一緒の空間にいてもお互い快適に過ごしやすい。
「分かりにくい」人って、すごく近寄りがたいんです。
反応が薄かったり、どんな球を投げてもリアクションに変化がなければ、次のアクションが取りづらい。
だから人が寄りつかない。近い距離間になれない。
人にとって、「分からないこと」って不安材料なんです。
未知なる生物。未知なる物質。
毒なのか、薬なのか、どんな要素があるのか全くわからない。
だから恐怖を感じるんです。身構えて、心を開けない。
先に自分から自己開示するのが大事なのも同じ原理です。
せっかく出会ったご縁でも、お互いになにも知らなければ、それは「未知なる遭遇」のまま。お互いずっと宇宙人。
危害を加えないですよ、敵じゃないですよ、自分の急所はここですよ、と先に晒すからこそ相手は安心してくれる。近づいてきてくれる。
両者譲らずずっと睨み合ってても結局はどちらか先が動くのだから、先に自分が負けちゃったほうがラクだし話が早いですよ、ってこと。
ジコチューやただのワガママではだめだけど、自己主張は大事です。
相手が嬉しそうなときは、「なんかいいことあった?」と話しかけやすい。
相手が悲しそうなら、「どうしたの?大丈夫?」と話しかけやすい。
分かりやすいと、親しみやすい。人は、自分が親しみやすいものに惹かれます。
冒頭の猫の話に戻りますが、人間と猫は会話が出来ません。言語が違うからです。
でも、非言語コミュニケーションなら取れます。意思疎通は可能なんです。それだけ、非言語コミュニケーションの役割は大きい。
だから、人と接するときも意識してみましょう。いつも飄々と接するのでなく、少しぐらい、表情のオーバーリアクションを心がけてみる。
そもそも、日本は単民族国家だから、コミュニケーションがラク。公用語だって「日本語」しかないでしょ。
だからサボっちゃうんです。どうしても疎かになっちゃう。
例えばベルギーなら、オランダ語・フランス語・ドイツ語の3つも公用語があるんですよ?
スイスは、ドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語の4つ。
公用語だけでですよ!そこに、地方の方言や訛りを加えたら、もうとんでもないことになっちゃうw
日本が恵まれているだけで、多言語国家は外にいくらでもあります。
海外に出たら、地域によっては宇宙人だらけです←
だって、言語以外もバラバラなんですもん。文化も、歴史も、宗教も、価値観も。
だからこそ、言語以外の表現力が大事になるんです。表現力=コミュ力だと知っているんです。
自分がコミュ障だと悩んでいるのなら、次に人と出会ったときは、相手を宇宙人だと思ってみましょうw
そしたら、言語も非言語も、両方の領域を有効活用できそう。
どちらも駆使して「分かりやすい人」でいることが、もしかして人付き合いのコツなのかもしれません。
では股\(^o^)/