「どうせ動物を殺すのがかわいそうって言ってるベジタリアンが昆虫食べるんでしょ」って思ってる人もいるみたい。
だけど、それは違います。なんで混同しやすいか、今日は書いてみるね。
ヴィーガンは昆虫なら食べるの?
今のまま畜産動物の大量生産・大量消費が続けば、地球環境にとって負荷が多大です。
だから基本的に、牛肉・豚肉・鶏肉などの代替品になるように昆虫食の研究は進んでいます。
簡単に言うと、「牛などの肉 → 昆虫の肉」として食事を摂るってこと。
ヴィーガンやベジタリアンが意味するのは”菜食主義”であるように、摂取する食事は植物性由来の食材のみ。
だから冒頭の疑問に答えるならば、「基本的には食べない」。なぜなら昆虫も牛や豚や鶏肉と同じように、動物性由来の食品だから。
元々牛の肉を食べていない食生活なのだから、昆虫に代替する必要が無いんです。
でも菜食主義と一口に言っても、その区分はグラデーションのようになってる。
先日も書いたように、「乳製品や卵までなら動物性由来の食材だけど食べてもOK」という、制限のゆるいベジタリアンも存在するからなの。
大まかなクラス分けは、以下参照。上から、厳しい順となっています。
・ヴィーガン(植物性食品のみ)
・ラクト ベジタリアン(植物性食品、乳製品)
・ラクト オボ ベジタリアン(植物性食品、乳製品、卵)
・ペスコ ベジタリアン(植物性食品乳製品、乳製品、卵、魚)
菜食主義といっても法律で罰せられるでもなく、結局はルールは自分次第なので、昆虫はOKとする可能性だって十分ありえます。
なぜ混同しやすいの?
ヴィーガンには、地球環境の保護という思想を持つ人が多いです。
何度も書いているように、それは畜産動物による環境負荷量が危惧されているから。
例えば、家畜を飼うために消費する飼料や水、また家畜が排出する糞尿や温室効果ガスなどです。
将来は地球の人口は100億人を超えることが予想されており、今の生産体制のままでは問題点が多い。
私たちが肉食を減らし、そのぶんのタンパク源摂取を昆虫食に少し置き換えることで、エコロジーの観点で改善されると予測されています。
例えば昆虫食代表のコオロギを畜産動物代表の牛と比較すると、
・必要な土地の面積は1/20
・必要な飼料は1/12
・必要な水は1/2000
・排出する温室効果ガスの量は1/1000
と、とっても地球環境に優しい。
ヴィーガンの人々も、昆虫食を推奨する人々の思想も、地球環境を危惧しているという観点から言うと思想の共通点が多い。
だからヴィーガンは昆虫を食べるんだと混同しやすくなっているんだと思います。
ヴィーガンになる動機は複合的
ヴィーガンを実践しようと決意するには、大きく3つの理由に分類されます。
簡単に言うと
・地球環境保護のため
・動物愛護のため
・健康志向のため
この3つの理由のうち、大体の人は複合的。
だけど中には、動物愛護という観点でのみヴィーガンを実践している人たちもいる。
「動物を苦しめるなんてかわいそう!耐えられない!」みたいに。
そういう人にとっては、虫なら痛みや感情が無いしOKと判断するかもしれない。
日本人にとっては「動物を殺すのはかわいそうで植物や昆虫ならいいのか」っていう批判も出やすいけど、その点はまたべつの理由があるように思う。
キリスト教(唯一の絶対神)と神道(神は万物に宿るアミニズム)の思想の違いからきていると私は思っているけど、それについて深く掘り下げるの別記事で。
また健康志向で菜食をする人にとっても、昆虫についての栄養学はまだ未知の領域も多いから、昆虫食なら今後取り入れるって人も増える可能性がある。
とにかく、厳格なヴィーガンを含め、ベジタリアン(菜食主義)を実践する動機や理由は、流動的かつ複合的。
30年ヴィーガンやってます!って人は少ないでしょう?w
ヴィーガンを止めたり、また再開して始めてみたり。
その人の思想や健康状態や、地球や畜産の環境状況によって、変化していく層の割合が多いと言えます。
本日のケツ論。
もう一度まとめると、昆虫も牛肉などと同じく動物性由来の食品なので、菜食主義の人は基本的に食べないはず。
ただ、「なぜ菜食主義をやっているのか」という点はその人次第だし思想は変化しやすいので、まだ昆虫食の可能性は未知数。
特にエコロジー意識が強い人にとっては、「環境負荷が改善されるのなら、牛肉(負荷大)はダメでも昆虫(負荷少)はオッケー」となるかもしれない。
私もそうだけどヴィーガンじゃない人は、まだ揺らぎのあるジャンルなんだなあ~と大きく捉えながら今後の変化を見守っていくのがよき!
だと思いまっす。^^
では股\(^o^)/
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(関連してないやん!という意見は受けつけてましぇん)