ピアノをやってる人向けの記事かもしれません。
でもやってない人にとっても共感してもらえるように頑張ってみるから読んでって。^^
いや興味ないなら無理はしないで。いやちょっとだけして。(どないやねん
タイトル通りなんですけど、「テンポ・ルバート」と「シンコペーション」という表現方法を愛しています。
ピアノ技法と書いたけどそれは私がたまたまピアノをやっているだけであって、ギター、ドラム、歌など、音楽全てにおいて人を惹きつける重要な要素だと思うんです。
テンポ・ルバート
まずはテンポルバート(伊:Tempo rubato)。
1つ前の記事でドビュッシーの「月の光」という曲が大好きだと書きましたが、その曲の楽譜にも表記されています。
(過去記事参照:ドビュッシーが好き - ブロケツ)
訳すると、「盗まれた時間」や「時間を盗んで」といった意味ですね。(もうその表現自体が好き♡
本来的には音符の音価の一部を奪い、他の音符に付与することを意味していた。したがって全体のテンポは変化しなかった。
19世紀以降ではこの概念は退化して、柔軟にテンポを変えるという意味で用いられるようにもなった。
隣の音の持っている時間を奪って、訴えてくる音があってもいい、ということなんですって。
機械的な正確さでなく、楽曲の速度を自由に加減して演奏することで、感情を自然に表現することができます。
例えば、告白シーンがあるとします。
「実は〇〇さんに話があって...。あなたのことが好きです。」
という言葉も同じテンポで、同じ抑揚で伝えても味気ないでしょ?
好きと告白する前には、不安だったり期待だったりの意味のこもった「間」があると思います。
それに、「好きです」と笑顔で言うのか、切なく言うのか。
また、はっきりと大きな声で言うのか、消え入りそうな声で伝えるのか。
同じ言葉でも人によって解釈が違うのが、趣があり、人間らしい部分ですよね。^^
こういった、あるシーンの情緒を表現するのにテンポルバートは私達を優しく後押ししてくれます。
シンコペーション
シンコペーション(syncopation)も楽曲に緊張感や表情をつける、演奏テクニックの1つです。表拍のアクセントの位置をタイや休符を用いて変えることで、拍節の強拍と弱拍のパターンを変化させることができます。
つまり、ナチュラルな表拍のアクセントが1つ手前の裏に移動することで、本来の表拍と裏拍のリズム進行を意図的にズレさせるんですね。
シンコペーションのことを、俗に「リズムを食う」と言ったりもします。
次の小節を食べてしまっているかのようなイメージから来ているのでしょう。
つまりシンコペーションも、瞬間的にテンポ・ルバートしてるということです。
シンコペーションによってリズムパターンに変化を加えれば、曲にメリハリやインパクトを付けることが可能です。
強調したい部分を伸ばせば、メロディーに勢いや抑揚を感じさせることができます。
また、本来では弱拍である裏拍にアクセントを加えられ、聴く人に「少しの違和感」から「おっ」と集中させることもできます。
音楽が単調にならないよう、効果的にシンコペーションを使っていきたいですね。
まとめ
テンポルバートもシンコペーションも、どちらも時間軸の揺らぎ。
って、連日「揺らぎ」や「間」がテーマの記事ばかり書いていますね。
「1つのテーマについて角度を変えて書いてみる」という私の今週自分に課してみた宿題だからです。お付き合いありがとうございますw
まさにまだグラグラに揺れているブログですいましぇん_(:3 」∠)_
では股\(^o^)/