お塩に含まれているミネラルは、五大栄養素の1つにもなっている重要なもの。
昨日に引き続き、今日もお塩シリーズの記事書いていきまーす!
ミネラルは体に良いものだけじゃない
ミネラルと聞くと、体に必要な鉄分・亜鉛など、金属のイメージが湧く人も多いと思う。
ミネラルは体に良いというイメージがあるけど、健康問題でもよく聞く水銀やヒ素や鉛も含まれている。
元素周期表の中から水素、炭素、窒素、酸素の4つを除いたもの、すべてがミネラル。性質や密度により、それぞれ非金属・軽金属・重金属に分類される。
有害・無害とさまざまなミネラルがある中で、人間の体に必要とされるミネラルは16種類とされていて、これを必須ミネラルと呼ぶ。
人体に含まれる量によって、主要ミネラル7種類と、微量ミネラル9種類に分けられている。
主要ミネラル7種類とは、ナトリウム・カリウム・マグネシウム・カルシウム・リン・硫黄・塩素。
微量ミネラル9種類とは、鉄・亜鉛・銅・マンガン・ヨウ素・セレン・モリブデン・クロム・コバルト。
次項でもう少し詳しく説明してみるね。
必須ミネラル16種類の主な働き
主要ミネラル7種
ナトリウム(Na)
多くは細胞外液に存在しており、細胞内液に含まれるカリウムとのバランスを保つことで、体液・血液の浸透圧を調整している。
塩の主成分であるナトリウムは通常不足することはないが、一時的に不足すると血液の循環量が減り、倦怠感や疲労感を起こす。
体内のナトリウム量が増加すると、適正な濃度に薄めようと細胞内の水分が血液中に移動し血流量が増えることから高血圧になりやすくなる。
カリウム(K)
血圧の上昇を抑制し、身体の水分バランスを調整するのに重要な働きをするミネラル。余分な塩分を排出する利尿作用もある。
不足すると心臓や筋肉機能のバランスにも影響を与え、むくみの原因にもなる。
マグネシウム(Mg)
「カル2マグ1」と言われ、カルシウムと結びついて強い骨と歯の材料になる。脂質と糖質の吸収を抑え、脂肪の蓄積を防止する。
タンパク質合成、筋肉および神経機能、血糖コントロール、および血圧調節を含む体内の多様な生化学的反応を調節する300以上の酵素系における補助もしている。
不足すると、食欲不振、悪心、嘔吐、疲労、脱力などが起こることがある。
栄養補助食品や薬剤からマグネシウムを大量に摂取すると、しばしば軟便となり、吐き気や腹部痙攣を伴うことがある。
カルシウム(Ca)
カルシウムは多くの食品にみられるミネラルで、体が丈夫な強い骨であるよう維持している。筋肉を動かし、神経が脳と体のあらゆる部位との間で信号を伝えるためにも必要。
また血管が全身に血液を運ぶのを助け、人体のほぼすべての機能に影響を及ぼすホルモンや酵素を放出するのを助けるためにも使われている。
不足すると、骨や歯が弱くなるばかりでなく、イライラの原因にもなる。
リン(P)
リンは血液、筋肉、神経、骨、歯にみられる非金属ミネラルで、血管や筋肉の健康維持にも役立っている。
不足すると、筋力低下、疲労、運動耐性の低下などが起こる。
リン濃度が高すぎたり低すぎたりすると、心疾患、関節痛、疲労などの医学的合併症を引き起こす原因にもなる。
硫黄(S)
肌、爪、髪を美しく保ち、コラーゲンの生成にも重要な役割を持っている。鉛や水銀やヒ素など有害なミネラルを体外へ排出し蓄積するのを防ぐ作用を持つ。
またビタミンB1と結合して糖質や脂質の代謝に関係し、胃のpH値を整えたり膵臓内の補酵素として分泌促進も促進する。
不足すると、皮膚炎、しみができる、爪がもろくなる、髪が抜ける、関節が弱る、解毒力が低下する。
塩素(Cl)
胃液中の胃酸の構成成分となる他、体液の浸透圧維持に重要な役割を果たし、主に塩化物イオンの形で存在している。
殺菌効果や消化を促進する効果、膵液の分泌を促進する効果などを持つ。
塩化ナトリウム(食塩)の形で摂取するため通常欠乏することはない。
微量ミネラル9種類
鉄(Fe)
赤血球のヘモグロビンに多く含まれており、体内に取り入れた酸素を運ぶ大切な仕事をしている。
また代謝を助け、成長、発達、正常な細胞機能、一部のホルモンや結合組織の合成にも必要。
不足すると貧血の原因となり、その兆候には、胃腸障害および認知機能障害、免疫機能の低下、運動や仕事におけるパフォーマンスの問題、体温調節機能の低下などが含まれる。
亜鉛(Zn)
生殖機能を高め、ホルモン合成を活性化させるミネラル。また亜鉛は傷などの治りを促進させ、お肌の衰えや性的能力を高める働きがある。
不足すると、食欲不振、味覚と嗅覚の低下、免疫機能の低下、創傷治癒の遅れ、皮膚潰瘍などが起こる。
妊婦が亜鉛を十分に摂取していない場合、胎児に先天性異常がみられることがある。
銅(Cu)
ヘモグロビン生成を助け、血液に必要な鉄分吸収力を高めてくれる。活性酸素に対抗するSOD酵素を補う働きも持つ。
骨格に多く含まれ、健康な骨、血管、神経、免疫機能を維持するのに役立つ。不足することは稀。
マンガン(Mn)
マンガンは骨や関節を作り、丈夫にする役割がある。またアミノ酸、コレステロール、炭水化物の代謝に関与し、酵素の作用を活性化させる。
不足すると、インシュリンの合成不良を引き起こすこともある。マンガン欠乏症は、糖尿病、骨粗鬆症、てんかんなどの慢性疾患を伴うことがある。
ヨウ素(I)
甲状腺ホルモンを構成し、代謝を高める。甲状腺は、人間が生きていくための代謝の維持に必要な多くのホルモンを分泌する器官。
日本ではヨウ素不足による欠乏症が見られることはないが、世界的には不足しがちな栄養素。鉄やビタミンAの欠乏症とともに世界の三大栄養素欠乏症の1つ。
不足すると、脱毛、貧血、体力の低下、倦怠感、成長障害などの症状が見られるが、逆に過剰摂取が続いても、ヨウ素が不足した場合と同じく発育に異常が出る。
セレン(Se)
抗酸化力が高く活性酸素の害を防ぐ働きがある、老化防止に役立つミネラル。甲状腺や免疫系が正常に機能するためにも必要。
セレンの欠乏は、心疾患の一種であるケシャン病や男性の不妊症を引き起こすことがあります。
また一般的にガン患者は血中セレン濃度が低いと言われるそう。
モリブデン(Mo)
モリブデンは肝臓や腎臓において、老廃物を分解する。主に酵素の必須補因子として働き、脂肪や炭水化物の代謝を助けてくれる。
不足することはまれだが、硫黄を含むアミノ酸の代謝を妨げることがある。これにより頭痛、発作、視覚の変化、神経障害などの症状を引き起こすことも。
クロム(Cr)
糖の代謝を高め、糖尿病に効果がある。体内での炭水化物、脂肪、およびタンパク質の代謝および貯蔵に不可欠なホルモンであるインスリンの作用を増強する。
不足すると、体がエネルギー需要を満たすためにグルコースを利用する能力を損ない、インスリン必要量を高める。
また栄養補助食品として摂取されたクロムレベルの上昇は、胃の問題、血糖値の低下、腎臓や肝臓の障害を引き起こすことがある。
コバルト(Co)
コバルトは健康維持に不可欠なビタミンB12の一部である。赤血球を増加させるため、貧血の治療薬としても用いられている。
不足すると貧血を引き起こすほか、食欲不振、消化不良、手足のしびれなどの症状が現れることがある。
また神経の働きを正常に保つ作用があるため、集中力や記憶力の低下や、神経過敏になるといった欠乏症も見られる。
ミネラルの主な役割は代謝のアシスト役
代謝については以前も説明したけど、食事として体外から取り入れた栄養素を分解し、体に必要な物質へと再合成すること。
一言に代謝と言っても、呼吸など生命活動に必要な基礎代謝、細胞などが新しく入れ替わる新陳代謝、歩いたり話したりと活動をするためのエネルギー代謝など、さまざま。
代謝に関わる物質は、「酵素」と呼び体内でも作られる。大きく分けて「消化酵素」と「代謝酵素」の2つ。
1日の中で体が作ることができる酵素の量は決まっていて、例えば風邪を引いて体を修復する必要がある場合は、代謝酵素の働きが強まり消化酵素の働きは弱くなる。
風邪の引くと食欲がなくなるのも体の自然な反応といえるよね。
代謝に働く酵素のアシストをするのが、ビタミンやミネラルなどの「補酵素」の役割。酵素が分解・合成するのを、円滑に進めてくれる。
不足しても摂りすぎてもよくない
不足すると代謝が滞り、体内の機能を十分に発揮できない状態になってしまう。
でもビタミンやミネラルは体内で合成することができないため、100%外部補給しなければいけない。
現代人は、サプリメントで補いがち。
でもミネラルが不足しているからといって、ミネラルサプリメントで摂っても消化吸収はしにくい。
なぜならサプリも化学で作った人工物だから。精製塩の主成分塩化ナトリウムと同じく、単一で偏った摂取は内臓に負担をかけてしまう。
天然塩は精製塩とは異なり、ミネラルバランスが既に整っているため、身体への負担はほとんどない。
自然が造ったナチュラルなお塩は、体の組成に近い私たちの味方。
本日のケツ論。
1つ前の記事と合わせて読むと、日頃使うお塩がどれだけ大事かよく分かると思う。
大切なミネラル補給源の一つであるお塩。精製塩ばかりを摂取するより、ナチュラルサプリメントとも言える栄養満点なお塩を使いたい^^
では股\(^o^)/
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