本屋さんに並ぶ書籍、コンビニ、SNS…巷では「プロテイン」という言葉で溢れ返っている。
そう、プロテインとは「タンパク質」のこと。
その言葉をよく見聞きするということは、今の時代にとって本質的に必要とされるモノ・コトということということ。いわば時代の声。
多くの人々が「不健康」になったからこそ、「健康」という言葉が生まれた。
多くの人々が「精神的に疲れている」からこそ、「マインドフルネス」という言葉が巷に普及した。
これだけ「タンパク質」が注目されているということは、私たちの心身が「欲しい」と声を出しているから。その声を素直に取り入れるべき。
ということで、今日はタンパク質についての記事書くよん。
前回はステーキの記事を書いたけど、まさにステーキも、良質なタンパク質そのもの!
現代人は栄養失調、タンパク質不足
すぐに疲れる。体力がない。寝ても回復しない。
なぜなら、タンパク質が足りていないから。
トーストとコーヒー♡ヨーグルトにグラノーラやフルーツをトッピング♡グリーンスムージーとオーガニックケーキ♡パスタとサラダ♡
なにが女子力じゃあああ!!肉が足りーーーーん!!もっと肉を食え肉を!!
おっと、つい荒ぶって失礼しました。
でも、こんなんじゃ疲れやすい体になっちゃうのは当然。だってこんな食事じゃ、圧倒的にタンパク質が足りてないもん。
人間の3大栄養素(炭水化物・脂質・タンパク質)のうち、一番大切なのはタンパク質。
人間の細胞は炭素と酸素とアミノ酸から出来ているの、つまり私たちの体はタンパク質から出来ている。
体が成長するのにはタンパク質が必要だし、古い細胞や悪い細胞を新しい細胞に入れ替えるのにもタンパク質が必要。
日々働き続けている内臓や血液を修復するのにもタンパク質が必要だし、ガン細胞をやっつけるのだってタンパク質が必要。
タンパク質不足のアナタはつまり、「現代型栄養失調」だよ。
疲れと言えば、体だけでなく脳も疲れます。
昔の人は粗食でも元気だったと言うけれど、取り巻く環境は全く違うので、現代生活に沿った食のバランスを取るべき。
特に現代人は、社会的ストレス、精神負荷、デスクワーク、化学物質の影響等、あらゆる側面で脳に負担がかかってます。
疲れが取れないのは、大量のタンパク質とアミノ酸を消費しているのに、補給が十分にできていないから。
脳の修復には体の2倍以上のタンパク質が必要で、健康な人でも体重1kgあたり1g、大きなストレスを抱えている人は2~2.5gも必要。
また、タンパク質の摂取はダイエットの為にも重要。
必要以上に白いご飯を何杯も食べたり、甘いお菓子を食べたい時は、体に栄養が足りていないというサイン。
だから手っ取り早く脳に吸収される「糖質」を欲してしまい、つい過食になる。
食事にタンパク質をしっかり摂ることは、体の栄養だけでなく、心も満たしてくれます。
別名”幸せ物質”とも呼ばれるアミノ酸トリプトファンのおかげで、過度な間食や高カロリーな食べ物への食欲を抑えてくれます。
人間も動物。ヘム鉄と非ヘム鉄
単純にタンパク質を摂ればいいってもんじゃありません。
食事をしてから、栄養がタンパク質へと変換されて体に行き渡るためには、「アミノ酸」が重要です。
アミノ酸が豊富なタンパク質といえば、鶏むね肉や赤身肉やレバーなど肉類、青魚や貝類などの魚介類、味噌・醤油・かつお節などの発酵食品、高野豆腐にごまやナッツ、卵などなど、たくさんあります。
植物性タンパク質には、植物に必要なアミノ酸しか含まれていません。
でも人間は植物でなく、動物。
植物性タンパク質だけでは、体で合成できないアミノ酸や鉄、亜鉛が圧倒的に不足します。
動物は動物性タンパク質に含まれるアミノ酸、そして血液の素となる鉄と亜鉛を代表したミネラルを摂らなければいけない。
現代の日本人、特に若い女性に、タンパク質と並んで欠乏しているのがまさに「鉄と亜鉛」。
タンパク質をしっかり摂っていたとしても、甘いものを食べればそこからミネラルは奪われてゆく。
女子が大好きな、パンケーキやパフェなどのスイーツは糖質がたっぷり。
糖化は老化。糖化した細胞を修復するためにもタンパク質やミネラルを要するので、不足すればシミやシワの元にもなる。
体の不調は、臓器に一番影響の少ない髪・肌・爪・歯からきます。
糖質より、鉄と亜鉛をもっと意識しよう。
そうしないと実年齢より老けて、肌はしわくちゃでシミだらけ、白髪は増え、お肌は硬くなり、爪は割れ、かかともガサガサに...ゾゾゾー!(悲鳴)
美容院やネイルに行って高いお金を払ったって、ボサボサの髪や割れた爪じゃ台無し。
表面に高級美容液を塗りたくったって、しわくちゃになる食生活をしていたら、元も子もナシ。
もっと鉄分を!!女は血が足りてない!目指せ、フェリチン値のアップ。
毎日、綺麗で新しい細胞と入れ替えていこっ。
鉄分には2種類あり、肉や魚に多く含まれるものがヘム鉄、一方野菜や海藻に含まれるのが非ヘム鉄。
ヘム鉄は溶けやすいため吸収率は15~20%と高いが、逆に非ヘム鉄は溶けにくいので吸収率は2~5% 。
肉は悪か
上記に書いたように、タンパク質には、植物性と動物性があることを書きました。
両方を、バランスよく摂取することがとっても大事。
でも、お肉は体に悪いというイメージが今でも残ってる。
特に、動物性タンパク質の中でも、青魚や貝類などの魚介類でなく、牛肉・豚肉・鶏肉などのいわゆる「肉」と呼ばれる食材について、良くないイメージが今でも根強い。
例えば、「肉は悪だ」と以下のような負の印象を持つ人もいるけど、私はそうとは思わない。
自分の考え方次第じゃないかな、と。
屍肉というイメージ
「哺乳類を殺すのはかわいそう」「死んだお肉は悪いエネルギー」などという理由でお肉を食べない人もいる。
特にベジタリアンやヴィーガンの人とかだよね。
私は、食べ物自体に善悪はないと思ってます。
むしろ否定的な考え方や、偏ったバランスの食生活より、柔軟な思考の元で暮らすほうが、ストレスもかからずラクだし心地良さそう。
負の意識で食べるよりかは、感謝しながら美味しく食べるほうが、心にも身体にも大事なこと。
「これは良い食べ物、悪い食べ物」といった食材の優劣、巷で流行している健康情報など、頭デッカチに食べ過ぎなんじゃないかなあ。
自分が好きなもの、美味しいと思うもの、その時食べたいと欲するもの、そういう食べ物を自然と食べるほうがいいと思う。体の声を聞く感覚。
たとえ死んだお肉でも、エネルギーはエネルギー。ありがたく頂けば、自分の血となり骨になる。
食材自体に善悪はなく、自分の心の持ちようかなっと思います。
どうせなら、楽しく美味しく、ぱくぱく食べたい!^^
高カロリー、高脂質のメニューが多い
チャーシューたっぷりのラーメン、唐揚げの定食、カツ丼、ハンバーグセット…
お肉を使ったメニューには、炭水化物や油をたっぷり使った一品も多いです。
たしかにこれらにお肉も使われているけど、タンパク質と呼べるメニューのうちには入らない。
ハンバーグのつなぎやカツの衣、麺類など、タンパク質よりも糖質のほうが多いからです。
たとえ食事にタンパク質を摂っても、それ以上に糖質を摂り過ぎていないかも、大事なポイント。
胃腸に負担がかかる
「お肉は消化に負担がかかる」とよく言われるけれど、それはよく噛んでいないから。
どんなに健康的な食べ物でも、よく噛まないと、消化に負担がかかり、栄養の吸収も悪くなっちゃう。
食べ物は、最初に口の中で噛み砕かれます。このとき唾液に含まれる消化酵素が、炭水化物と脂質を分解します。
唾液は、自分の為だけにカスタマイズされた、自分専用の抗がん剤でありサプリメント。数千種類の酵素や免疫物質が含まれているの。
アミラーゼはでんぷんを分解する。ムチンは食品の刺激を抑えて胃の負担を軽くしてくれる。ガスチンは味覚を敏感にし食事を美味しくしてくれる。リゾチームやラクトフェリンは侵入してきた細菌をやっつける。
また食べ物をよく噛むと表面積が大きくなり、消化酵素による分解効率がよりアップする。
それによく噛むことはダイエットにも効果的。血糖値が高まり満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防いでくれる。
「どこまでが食べ物」で「どこからが取り込んだ栄養or自分の体の一部」なのか?
その境界は曖昧だけど、口でしっかり噛むという行為からもう、食べ物のエネルギーを頂くということが始まってる。
胃を弱くしているのは自分の咀嚼力。よく噛んで唾液を増やすことがとっても大事。
「胃が弱い」「胃もたれしやすい」とお肉が苦手で悩む人も、薬に頼る前にもまずはなによりよく噛むことを意識するべきだと思う。
本日のケツ論
復習も兼ねながら本日のまとめ〜ん。
生活習慣改善やダイエットなどと健康を気にするとき、なにかと目の敵にされるのが「お肉」。
しかしお肉はアミノ酸やビタミンなどを豊富に含む、良質なタンパク源。
またタンパク質の中でも動物性のタンパク質は、特に多く必須アミノ酸を含んでいる。
したがってお肉の摂取量が極端に少ないと、大切な必須アミノ酸を摂ることが出ず、心身にさまざまな不調が現れる可能性がある。
アミノ酸の効果は、健康的な日常生活においてとっても重要。
体力を増強する、シミやシワを防ぐ、風邪を引きにくくする、脳を活性化させる、集中力を高める、精神を安定させる、などなど。
また、注目すべきはフェニールアラニンという必須アミノ酸で、抑鬱した症状を解消し、気分を高揚させる働きを持っているということ。
現代人の習慣病とも呼べる「鬱病」の予防効果がある。
私もヤル気を出したいときに、赤みのステーキをよく食べに行く。焼きはレアで、そしてシンプルに塩で、一気にぱくぱく!
エネルギッシュな気分になり、スピリチュアルに言うと、とても強いグラウンディングになっている。(別記事参照)
お肉の種類ごとの特徴
・牛肉
特に赤身肉には、良質なタンパク質と鉄分が豊富。吸収されやすいヘム鉄や亜鉛やビタミンB12が多い。必須アミノ酸もたくさん。貧血や風邪の予防、成長促進によし。
・豚肉
ビタミンB1が豊富で、疲労回復、ストレス緩和、風邪予防に効果がある。オレイン酸やステアリン酸は悪玉コレステロールを下げてくれる。ナイアシンは体の皮膚や神経を健康に保つ。
・鶏肉
アミノ酸のバランスがよい。美肌作りに効果もあるコラーゲンやビタミンAも豊富。
・馬肉
低カロリー高タンパク。カルシウムやビタミン(A B12 E)、ペプチド、リノレン酸も豊富。鉄分も豊富なので貧血対策にもよし。
・羊肉(ラム)
ビタミンB12、ナイアシン、老化予防として抗酸化作用を持つビタミンEがいっぱい。コラーゲンが多く、脂質の代謝を促進したり悪玉コレステロールの蓄積を含むカルニチンも豊富で、美容やダイエットにもよい。
肉は悪か?私の中でのアンサーは、食べ過ぎは良くないけど、適量さえ心がければ、健康を強力にサポートしてくれる存在。
だから植物性も動物性も、バランスよくタンパク質を摂ろう!今日言いたかったことはそれだけ〜〜
次回も引き続きタンパク質について書くよん。
では股\(^o^)/
ステーキについて書いた記事はコチラ