先日はカンボジア旅行記を書いたけど国内も紹介させてええ!去年初めて富山に行ったの。
ぜひぜひぜひ。富山に足を運んだ際には「ガラス美術館」に行ってみてほしいです。
ガラスアートの魅力がギュッと詰まっていて、大ファンになった場所。その魅力を紹介するね。
ガラス美術館とデイルチフーリ
私が紹介したい美術館は、「TOYAMAキラリ」という複合施設に入っている。
で、流石は「ガラス美術館」なるものが入ってる建物。建物自体もガラス素材がふんだんに使われていてとっても綺麗。
木材の温かみとガラスの開放感や近未来感、両者のマッチングに魅せられるし、どこを撮ってもフォトジェニック。文句無しにオシャレ建築。
建物内ではさまざまなガラスアートを見ることができるのだけど、私が強く印象に残っているのはデイル・チフーリという作家の作品。
アメリカで初めて人間国宝に選ばれたアーティストで、現代ガラス美術の第一人者だそう。
6階フロアを丸ごと使うという大規模な展示スペース「グラス・アート・ガーデン」が常設されている。
まず私が感じた一番の魅力は、1つ1つのアートがでっかいこと!w
どの作品も巨大なので迫力がある。そして空間1つに対し1つの巨大アートが展示されているから、ゆったりと鑑賞できる。
これは都内の狭い土地ではなかなか味わえないことだと思う。
小さく細やかなガラス作品ももちろん素敵だけど、大きなガラスアートは空間そのものを彩っていてすごく素敵。ぜひその雰囲気を堪能してほしいな。
(写真引用: 旅ぐるたび )
例えば序盤に鑑賞できるこの作品は、「トヤマ・フロート・ボート」というもの。
なんだか懐かしいこの感じ…。お祭りのヨーヨー釣りを思い出さない?w
写真じゃサイズが伝わりにくいけど、作品の幅はなんと約10メートルもあるの。117個ある浮き玉も1つ1つが大きい。
まず最初はここで、「大きいものって綺麗だな〜」という素直な感覚を受け取ってほしい。
ガラスの魅力の1つに”光の見え方”が挙げられると思うの。透過や反射のバランスでキラキラして、とっても華やか。
球体でサイズが大きいと、滑らかな曲線美や光沢美も、その華やかさが増長され際立つように感じる。
文字を書くのでも、キャンパスノートに書くのと半紙に書くのでは感覚が違うでしょ?
歌うときも、鼻歌とカラオケで大音量で歌うのでは感覚が違うでしょ?
印刷された写真を見るだけでは分からない。スマホの画面を見るだけでは分からない。
ほんと、作品を「見る」じゃなくて「体感する」空間だと思う。大きさによる感覚の違いを味わってみてほしいです。^^
(写真引用: 旅ぐるたび )
私が一番好きだったのは、「トヤマ・ペルシャン・シーリング」というタイトルの作品。
天井一面には、海を感じるガラスのオブジェたちが敷き詰められている。
私は趣味でスキューバダイビングをするのが好きなんだけど、まるでそのときの光景みたい。
海の底から水面を見上げると、太陽の光が差し込んでキラキラ輝いてる。
貝殻やクラゲのカラーガラスから光が伸び、壁面まで豊かに色付いている。
そしてその幻想的な光のトンネルの中を、自分の足で進んでいく…
こんなアートを体感することが可能なのは、ガラスが持つ性質ならでは。
ガラスは光を吸収せず透過させることができる。また光の強さや見る角度などによっても輝きの表情を変える。
その透明感の美しさを感じられる作品だな〜と思います。^^
ガラスアートの魅力の真髄は透過性
ちょっとだけ物理的な仕組みも交えるね。
私たちが普段、身の回りの物の色が見えるのは光のおかげ。
そして物はその素材ごとに光を反射する周波数と吸収する周波数を持っている。
反射した周波数を「反射光」もしくは「不透明色」と呼び、私たちは光を色として認識している。
これに対してガラスは、光を吸収させずそのまま通過させる性質を持っている。
光がガラスの中を通過するときに帯びた色を「透過光」もしくは「透明色」として認識している。
透明度の高いガラス(光をよく中に通過させる)だと、光が当たったときに周囲の環境とも馴染む柔軟性を持つ。
不透明度が高いガラス(光をあまり通過させない)だと、光が当たったときにそのガラス自体が発光しているように反射する。
そう、ガラスアートの魅力の真髄は透過性。それを私たちは美しいと感じ、人は昔からガラスに魅せられてきた。
ガラスアートは透過性を操り、自由に表現することができる。ガラスアートは、光のアートとも呼べるんじゃないだろうか?
「光」と「色」はいつも表裏一体。
透過した光はキラキラと輝き、ときには神々しいほど。太陽の恵みや宇宙の神秘を感じる。
古来からガラスの食器は宝物として扱われたり、装飾品の材料として重宝されてきた理由にも頷ける。
私たちは普段見えなくても、元々宇宙には”光の素材”で溢れている。常に宇宙は光で満たされている。
“光の素材”を、光(可視光線)として感じられるようにしてくれる、ガラス。
ガラスは「光と色を繋ぐ」ように、「宇宙と人間を繋ぐ」役割があるのかもしれないね。
見える世界と見えない世界、そのどちらもが大切なことを教えてくれているのかも、ね。ふふふ。
今後、ガラスアートはどう進化していくのか?
ガラス素材の持つ可能性は、多様な表現で幅広い人々の注目をいつも集めている。
ガラス表面の艶は高級感を演出し、透明感は清潔感や開放感を演出できる。
ガラスに直線的なデザインを持たせれは無機質で近未来的だし、滑らかな曲線を持たせると有機質な温かみを感じる。
最先端の技術開発が進み、ガラスは今までとは違った発想で使用されるようになってきている。
身近なところではスマホのカバーガラス、車の内装用装飾ガラス、家電でもガラス製スピーカーなどなど…
今後主流となるマイクロLEDも有機ELより高輝度だから、その光を通すガラス基板も重要になってくるし。
工業製品はガラスアートと融合することで、優れた機能やデザインを発揮する。
もはやガラスは私たちの生活の一部。これからも私たちにガラスは欠かせないし、表情を変えながら人間と共にあるのだと思う。
本日のケツ論。
長くなるので今回は紹介しきれなかったけど、富山の「ガラス美術館」はさまざまなガラスアートに出会える場所。
小さい作品も大きい作品も、日常生活に溶け込んだ作品も完全に美術品としてのオブジェも。
ガラスの良さを多角的に感じられる、魅力たっぷりな観光スポット。
冒頭で少し触れたように建物自体もガラスの見応えがあるしね!有名な建築家、隈研吾の設計!そそ、新国立競技場とか手掛けてる人だよ。
ぜひ富山に行く機会があれば、気軽に立ち寄ってみてねー!おすすめ!^^
では股\(^o^)/
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(関連してないやん!という意見は受けつけてましぇん)