前回はダンスのリズム感についてのお話がメインでした。
ほんとは、かっこいいダンスなんてフィーリング!感じるままに踊ればいいのさ!と言いたいところw
でもそれじゃ文章として全然伝わらないので、できるだけロジカルに、ダンスの仕組みや音楽文化も踏まえて説明してみますね。
少しの意識で簡単にダンスがかっこよく見える、ポイントを3つ紹介します。
ビートの取り方
そもそも、曲の振付け部分を踊る前後に、ただ自由にノッてる時間がよくあるけど、おじさんおばさん達はまずそこからダサいw
素直に言ってごめんなちゃい。
でも大丈夫!振付以前に音のノリ方について説明しましょう。
「表拍」と「裏拍」
なぜおじさんおばさんのダンスがダサいか?
一番の問題点、それは、日本人は欧米と違ってリズム感や裏拍文化に疎い人種だからなんですね。
ダンスの世界では、特に裏拍の意識が大事なんですが、まずは表拍と裏拍のお話から。
表拍はオンカウント(on count)とも呼ぶのですが、例えば「1、2、3、4...」と4拍子の曲なら、
「1 2 3 4 」
「◎ ◯ ◎ ◯ ◎ ◯ ◎ ◯ 」
と、拍のリズムを取ることです。(アクセントは◎の部分)
「ワン エン ツー エン スリー エン フォー エン」
で言うと、「ワン、ツー...」の部分です。
それに対して、裏拍はエンカウント(and count)とも呼びますが、例えばさっきと同じ「1、2、3、4...」と4拍子の曲なら、
「1 2 3 4 」
「◎ ◯ ◎ ◯ ◎ ◯ ◎ ◯」
と、拍のリズムを取ることです。(アクセントは◎の部分)
「ワン エン ツー エン スリー エン フォー エン」
で言うと、「エン、エン...」の部分です。
※エンカウントと呼びますが、ゲーム内でよく敵と出くわすエンカウント(encount)じゃないよんw
おじさんとカラオケに行くと、よく表拍でリズムを取りながら手拍子をしているのを見かけませんか?
それもそのはず。お年寄りの方々は、演歌や歌謡曲などを聴いて育った世代だからです。
昭和初期の日本の音楽シーンも、また日本古来からの伝統芸能(能や歌舞伎)も、表拍の文化なんです。
それこそが、日本人はリズム感が無いと言われる所以かもしれませんね。
「縦ノリ」と「横ノリ」
裏拍でリズムを取ることを覚えたら、その次は縦ノリを意識してみましょう。
日本人は、メロディーに対して横に揺れることは得意。
それに対して、海外では縦にノりながらビートを刻むのが得意。
そしてここでいうヒップホップやズンバなどのストリートダンスは、全て黒人や欧米が発祥なので、縦ノリが基本なんですね。
具体的には、「アップ」や「ダウン」というスキルでリズムを捉えることです。
レッスンの時には、拍の頂点に自然なアクセントがつくよう練習してみましょう。
以上、基本的なビートの取り方についてでした。
日本人は元々、裏拍取りと縦ノリが苦手な民族なんだ!と知るだけでもだいぶ違うと思います。
知ってると意識するようになるからね。^^
振付けの踊り方
いよいよ振付けのポイントです。
私が大事なことを1つ挙げるとしたらそれは、動いている部分と止まっている部分の、体のパーツごとにメリハリをつけるということ。
リズム感においても「緩急」は重要ですが、それは振付けという実際の動作においても同じです。
例えば、腕だけを大きく動かす振付けなら、他の体のパーツはピタッと止めたままにする、又はさらっと流す。
その時に体全体をめいっぱい動かすと、ボケてぐちゃっと見えてしまいます。せっかくの腕の導線が引き立ちません。
こういうメリハリ上達のために、アイソレーションという練習があります。
ダンスのレッスンを受けたことがある方なら必ず経験したことがあると思いますが、首だけ・胸だけ・お腹だけ・お尻だけ...などと身体の一部分だけを動かす動作のことです。
アイソレーションはダンス初心者~上級者まで、かなり重要な要素です。
サボらず毎回真剣に練習しましょう。w
キレがあるダンスはかっこいい!とダンサー達はよく言いますが、それはどこをどう動かすかのメリハリが上手だからなんですね。
無駄のない導線はクリアに見えて、観客にとっても音のビートを心地よく刻まさせてくれます。
「リズムの緩急を体の動きで視覚化する。」
これを意識するだけでもだいぶ違うはず♪
ポージング
さて最後は、曲の合間の音ハメや 曲の終わり部分などで、たびたび登場するポージング。
しっかりフリーズしてビシッとキメたいところですね。
なのにキマらない。なんで?
そんな方には、簡単なコツを教えましょう。
例えば、鏡に対して正面に向き、両足を肩幅に開いてまっすぐ立つポーズ。その時に体を右側か左側どちらかに少しひねってみましょう。
インナーマッスルを使って、雑巾をしぼるみたいにw
もし右側にひねれば、右肩は隠れて鏡から見えなくなりますよね。
そして、体を右足にひねることによって、自然と重心も右足に乗ります。
そうすることで、ポージングが立体的に見えるようになります。
大事なのは、「重心」と「奥行き」。
それを意識することがかっこよく見える秘訣です♡
いわゆる「モデル立ち」も同じ原理。
自然と顔の向きに角度がついていて、なおかつどっちかに重心を預けて立ってますよね。真正面を向いてただつっ立っていても、ぬべーって見えるでしょ?
それと一緒。(しらんけどたぶん←
まとめ
今でこそ日本にもダンス文化が浸透しつつあるけど、元々日本人は音を体で表現するというのが苦手な民族なんですね。
昔テレビかなんかのアンケートで見たけど、曲を選ぶ時、日本人は楽曲より歌詞を重視する人が多いんだってさ。
これも日本の文化らしいな~と感じます。
私はどっちかの2択なら、楽曲重視で好きになる気がする。
洋楽でも、歌詞が分からなくともこの曲なんとなく好きだな~と何度もリピするし。
だって...これは極論だけど、歌詞だけなら詩やポエムでよくないかな?w
「音を楽しむ」と書いて「音楽」だからね。^^
まあ好みは人それぞれということでw
ここまでダンス論を言っておいてなんだけど、踊りが上手くなるには実践あるのみ!
百聞は一見に如かず。失敗してもダサくてもいいからどんどん踊って経験値を積みましょう。
プロのダンサーだって最初はダサかったはずw いつのまにかかっこよく音を表現できるようになるもんさ♡
さあみんなで、れっつだんしんぐ!!!
では股\(^o^)/