ストレスが溜まるとどうなるの?「oh,都会で嘔吐かい?」
ハイ。読者のみなさまにストレスフルなダジャレを1発かましたところで、今日もいってみよー!
コルチゾールってなんぞや
前回の記事で「ストレスを感じる仕組み」自体は悪ではないと書いた。
なぜなら、原始時代にマンモスなどの外敵から身を守るために備わったものだから。
「不安や恐怖」の感情負荷は行動を起こすための燃料となり、警戒態勢を取れる準備を促してくれる。
ストレスホルモンなどと呼ばれている「コルチゾール」もまた、悪ではない。名前の響きはなんかダークっぽいけどw
マンモスと戦うにしても逃げるにしても、カラダが持っているフルパワーを引き出さなければいけない。そのために分泌されるホルモンこそが、コルチゾール。
心拍数を増やし、血圧を上昇させ、より多くの酸素を筋肉に送る。これによって筋肉の潜在能力を引き出し、瞬時に動けるようになる。
ストレス過多社会=コルチゾール過多社会
なんと現代は「ストレス社会」と呼ばれている。せちがれえ世の中だぜ、まったくうー。
で、ストレス過多の時代ということは、コルチゾール分泌が過多の時代でもあるのだ!
今体内にあるコルチゾールを消費しきれないうちに、新たなストレスを感じ、次から次へと分泌されて溜まってゆく。
本来コルチゾールは、人の1日の活動リズムを整える役割も持っている。朝が最も高く夜につれて分泌量は低くなっていく。
でも過剰なストレスでコルチゾールの分泌が慢性的に高くなると、この活動リズムが壊れてしまう。
心臓がドキドキする、息苦しい、頭痛がする、めまいがする、吐き気がする...こんな症状は要注意。
自律神経が乱れ、鬱病や不眠症などの精神疾患や生活習慣病などが進んでいるかもしれない。
働き者のふくじんたん
コルチゾールを製造・分泌している場所は、腎臓の上のほうにある「副腎」と呼ばれるところ。さらにそこの「外側(皮質)」の部分。
(画像引用先:ambrosia )
ひっきりなしにかかるストレスを対処しようとして、常にコルチゾールを生産している。つまり副腎はいつもオーバーワーク。
日本中のブラック企業もビックリ仰天、自分の体内にもあったのだ!その名も、(株)ふくじん!
「働いても働いてもラクにならない...俺が待ち受けてるのは過労死か...」こんな声が聞こえてきそう(o_o)
oh…なんとかわいそうな。そして会社のCEOは私自身。だから救ってやれるのは自分しかいない。なんとかしなきゃ!
副腎を疲れを労わろう。コルチゾールを下げよう。
副腎では普通、コルチゾール値を下げるためのホルモンもセットで作られている。
コルチゾールが心拍数や血圧を上昇させるなら、その反対の役割を持つホルモン(DHEAなど)ってこと。筋肉の緊張を緩和し、ストレス反応を弱めてくれる。
でもいつも過労で疲労困憊になった副腎は、コルチゾールを作るのにいっぱいいっぱいで、そこまで手がまわらない。そしてコルチゾール値が下がらず、どんどん負のスパイラルへ...
最終的にはコルチゾールすら作ることができなくなって、副腎は倒れてしまう。まさに過労死。_(:3 」∠)_ぱたっ
つまり、慢性的なストレス過多状態になると、副腎疲労とホルモン低下が起こる。
少しでも副腎の疲労を労わってあげよう。コルチゾール値を下げてあげよう。
それには日頃の生活習慣が肝心。いっぱい体動かして、そのあとしっかり栄養を摂って、最後はたっぷりと寝る。やっぱキホンがなにより大事。
軽くポイントを箇条書きするね。
・運動
成長ホルモンがコルチゾールを下げる働きがある。DHEAは男性ホルモンの大元でもある。
・食事
血糖値を急激に上げることが副腎の疲労の原因となる。早食い、精製された真っ白なごはんやパンやパスタはよくない。
砂糖は、たんぱく質と結びついて体をキャラメルのように糖化(AGE)させてしまう。老化や酸化の原因になる。
ビタミンCの摂取が大事。なぜなら副腎は最もビタミンCを消費する臓器だから。柑橘類やフルーツに多く含まれる。
・睡眠
成長ホルモンの分泌は、深い眠りに入っているときに大量に分泌される。
平均的には、一晩眠るとノンレム睡眠とレム睡眠のサイクルが4~5回あるが、入眠直後のノンレム睡眠が一番深い。
睡眠の質を上げれるよう、快適に眠れる環境を整えることも大事。
お気づきの方もいるかにゃ?そう「成長ホルモン」という文字。
特に、成長ホルモンはコルチゾール分泌を正常化させる効果がある。なのでもう少し詳しくなっておこう!
とその前に、睡眠については過去に詳しく書いた記事があるから、よければ参考にしてみてね。
救世主、成長ホルモンさまあああ
成長ホルモン(GH)は、10代の成長期に最も分泌量が多くなるホルモン。
正式名称「ヒト成長ホルモン」という名の通り、身長を伸ばしたり筋肉を発達させるという働きを主に行っている。
でも、20歳を過ぎて身長が伸びなくなった人間にも成長ホルモンは必要。年齢に関係なく生涯に渡りすっごく大切なホルモン。
その理由は、成長ホルモンには筋肉や骨の「代謝」を促す働きがあるから。
代謝ってよく聞くけどなに?わかりやすく簡単に言うと、「エネルギーを作り出すこと」。
ごはんを食べて栄養を摂って、それを消化・吸収したあとに、各器官が使いやすいように形を変えてエネルギーにする必要があるよね?
そのおかげで私たちは、呼吸をしたり、心臓を動かしたり、走ったり、話したり、いろんな活動ができている。
成長ホルモンが不足して、エネルギーを生み出す代謝が行われにくくなると、疲れやすく、疲れも取れにくくなる。
カラダの疲労や消耗をスムーズに修復や再生できなくなり、疲労物質(ストレス)が蓄積しやすくなっちゃう。
加齢とともに成長ホルモンの分泌量は少しずつ低下していくけど、いきなり減って無くなってしまうことはない。
だから意識して、なるべく活性化させてあげることが大事。
成長ホルモンの分泌は、睡眠中に約70%、空腹時・運動中に約30%と言われている。
やっぱり睡眠ってだいじ。すいみんすいみんすいみん!
寝始めてからの3時間の間に最も分泌されるから、どんなに追い込まれてるハードモードdayでも、3時間だけは死守しようw
運動は、前にも説明したけど有酸素運動よりも無酸素運動のほうが効果的。でもどちらも効果はある。
ジョギングやエアロビは、体内の一酸化窒素の量が増えると成長ホルモンの分泌が促される。
筋トレなどのウエイトトレーニングは、成長ホルモンの分泌に必要な「乳酸」を発生させる。また筋肉組織が傷つくと、それを修復しようとたくさんの成長ホルモンが分泌される。
筋トレ後の超回復の仕組みについても記事を書いてるよよよんまげ~
コルチゾール値を下げる救世主、成長ホルモン。
代謝を促して、できるだけ疲労物質を消費できるカラダづくりをしよう!ってこと。
本日のケツ論。
まとめると、今の世の中はストレス社会だから、コルチゾールが多く分泌されるのは不可避案件。
それならオーバーワークで疲れている副腎を労わり、コルチゾール値を下げる仕組みも知って、対処しよう。
コルチゾールを完全悪と思い込んでいるのは自分。ストレスもときには役割がある、だから必要悪。
自分にとって必要な量、適量に調整するのは、自分自身の役目。
それにしても結局行き着くところは、運動、食事、睡眠のセットなんだなあ。三位一体。う~ん、すばらすい。
では股\(^o^)/
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(関連してないやん!という意見は受けつけてましぇん)

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