私の全体的な勉強の仕方
いきなり1級を受験しましたが、もちろん勉強は3級から順に始めました。
3級は1級の応用へと繋がる基礎部分の為、ほぼ完璧に理解することが必要不可欠です。
色彩検定に限らず私の勉強のやり方ですが、「じっくり丁寧に1回読むなら、流し読みを3回する」ことです。
1章ごとに確実に理解して次に進むより、全体像をぼんやりつかんで徐々にハッキリ芯の部分まで理解していく、と言えば分かりやすいかな?
何度もテキスト全体を繰り返して読むうち、そのうち自分が苦手な範囲が分かって来るので、後半はそこを優先して時間をかけ、勉強しました。
また、「完璧に覚えてから問題を解くのではなく ある程度覚えたら問題を解き、間違った箇所を何度も復習する」です。
私は勉強は決して得意ではないし、人それぞれに独自の方法が確立されていると思うので、参考程度にどうぞ。
冒頭にも書きましたが、1級に合格しようと思うなら、まずは3級からの勉強が必須です。
なので、簡単にはなりますが3級のポイントから紹介していきますね。
3級
・公式テキスト

- 作者: A・F・T公式テキスト編集委員会,社)全国服飾教育者連合会(A・F・T)
- 出版社/メーカー: A・F・T企画
- 発売日: 2010/01/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 11人 クリック: 54回
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・主に使用した参考書 兼 問題集

- 作者: ヒューマンリソシア株式会社
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2009/08/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 2回
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基本は公式テキストを何度も読むことですが、私はテキストより2冊目に紹介した、ヒューマンアカデミー出版の参考書を愛用していました。
章ごとに、重要ポイントが簡潔にまとめてあり、理解しやすいです。
また小型サイズなので、カフェや図書館で勉強する時など、どこへ外出するにも持ち運べて便利でした。
電車での移動中など、スキマ時間を有効活用できます。お風呂でもトイレでも、どこへでも持って本を開いていましたw
章ごとにある練習問題、本の最後にあるオリジナル模擬試験が8~9割程度の正解率になったところで、2級の勉強へと進みました。
1級試験に繋がる、特に重要だと思う章とポイントを説明しますね。
【第3章:色の表示】
・色の三属性、色相・明度・彩度の意味合いを確実に理解すること。色彩の基礎中の基礎です。
・PCCS色相環は最重要項目のうちの1つ。1級では 色相番号 色相名 記号 トーン名 略記号 が瞬時に頭に浮かぶ程度のレベルが必要。
特に1級では「2:R-4.5-9s(赤の純色)」「n-1.5(無彩色の黒)」等の記述のしかたが必要。今のうちから慣れていきましょう。
実際の色をPCCSで当てはめてみる練習も有効。
【第5章:色彩調和】
・この章も1級受験のためには完璧な理解が必要。色を色相差・トーンを手がかりに識別できるようになりましょう。
・配色の基本的な技法は、1級でも必ず数個は出題されます。例えばセパレーション技法なら、「ltg8・dkg6・p2」等。
2級
・公式テキスト

- 作者: A・F・T対策テキスト編集委員会,公益社団法人色彩検定協会
- 出版社/メーカー: A・F・T企画
- 発売日: 2010/03/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 5人 クリック: 19回
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・主に使用した参考書 兼 問題集

- 作者: ヒューマンリソシア株式会社
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2009/08/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 3人 クリック: 5回
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こちらも、3級と同じ方法で勉強を進めました。
また、JISの慣用色名を根気強く暗記する必要があります。色名の由来に興味を持ち、身の回りの色を近似の色名に置き換えてみると楽しく覚えられます。
同じく、特に重要だと思う章とポイントを説明します。
【第2章:光と色】
・分光反射率曲線を見て、どのような色・彩度なのか、グラフから色の特徴をつかめるようになること。
・錐体細胞と杆体細胞の視感効率により、どのような順応が起こるかを理解すること。プルキンエ現象は頻出。
・照明光によりどのような性質があるのか、照度・色温度・演色性について違いを明確に理解すること。
・光源による色温度は、実際に数値化したものを覚える。日中の北窓光は6500Kなど。
【第3章:色の表示】
・マンセル表色系は非常に重要で、さまざまな表色系の中で最もメジャーです。表示方法 H V/C に慣れること。
PCCSとの違いを理解し、同じ色ならPCCSでとマンセル表色系でどう表示するかの練習も有効。
例えばある 緑みの青なら「PCCSでは18:B」「マンセル表色系なら3PB」等。
【第4章:色彩調和】
・ジャッドの4つの原理を、実際の配色技法に当てはめてみましょう。
・1級2次の実技でも、ナチュラル・コンプレックスハーモニー、色相・トーンのドミナント、色数による配色構成は出題傾向が高い。
1級 1次
・公式テキスト

- 作者: A・F・T公式テキスト編集委員会,社)全国服飾教育者連合会(A・F・T)
- 出版社/メーカー: A・F・T企画
- 発売日: 2010/04/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 5回
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・主に使用した参考書 兼 問題集

- 作者: ヒューマンリソシア株式会社
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2009/10/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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各章ごとのポイントを紹介しますね。
星マークは、私が過去問などを解いていて感じた、重要度・出題傾向の高いランクを5段階で表しています。
★★☆☆☆ 【第1章:色彩と文化】
・各時代の色彩文化の特徴について、人物・出来事・代表される染料顔料をリンクさせながら覚えること。
自分なりに大まかな図式の年表を何度も書くと覚えやすい。
・特にルネサンス時代の空気遠近法やキアロスクーロ、近代ヨーロッパの印象派時代の色覚理論や合成無機染料・合成化学染料名、江戸時代の四十八茶百鼠 等が出やすい印象。
★★★★★ 【第2章:色彩調和論】
・各 色彩調和論を、人名や配色技法と関連させて覚えること。
・ジャッド、シュブルール、ルード、オストワルトは特に出やすい傾向に感じます。
★★★★★ 【第3章:光と色】
・網膜における各細胞が、どのような情報伝達される仕組みかを理解すること。
特に神経節細胞(ミジェット細胞・パラソル細胞・バイストレティファイド細胞)の経路や処理速度と働きはよく問われる。
・色覚の分類を錐体や杆体と関連させて押さえる。
・光束(lm)・光度(cd)・輝度(cd/m2)を混同しないようにして覚える。CIE測色用標準イルミナントD65とCIE測色用標準イルミナントAは頻出。
★★★★★ 【第4章:色の表示】
・XYZ表色系の原理と各用語の意味を理解する。1級2次ではxy色度図から色を求めることも範囲内。
・L*a*b*色空間において色差の表示を理解。
・オストワルト表色系は2次試験でも頻出。瞬時に色相環と等色相三角形が書けるレベルに仕上げておくこと。
「14nc」と聞いてどのくらいの色相・彩度かを想像できるような練習も必須。
・NCSの基本原理と色相環、色の表示方法を押さえる。「sc-φ=2050-R90B」等。
★★★★★ 【第5章:色彩の実務】
・視感測色と物理測色の、特徴と方法の違いについて理解すること。また色彩管理の現場での利用方法。
・視感測色はJIS規定の比較方法。物理測色は刺激値直読法と分光測色法の違いを確実に。
★★★★☆ 【第6章:色彩心理】
・心理尺度や心理学的尺度構成法、心理物理学測定法について、具体的な事例を参照しながら覚えること。
・サーストンとシェッフェの一対比較法の違いを理解。SD法の調査方法や因子分析を把握。閾値についても頻出。
・色知覚についてはどれも出題率が高い。どのような変化をもたらす現象なのかを三属性との関係に着目し正確に理解すること。
(ベゾルト・ブリュッケ現象、アブニー効果、ヘルムホルツ・コールラウシュ効果、ヘルソン・ジャッド効果、ハント効果とカラフルネス、ゲルプ効果)
★★★☆☆ 【第7章:配色イメージ】
・10種類の配色方法について、イメージ別に特徴や配色傾向、面積比を比較しながら覚える。
・商品や写真等、実際の配色事例を参考にするとイメージがつかみやすい。
★★☆☆☆ 【第8章:ビジュアル】
・CIと中心とした企業における戦略とデザインの関係を理解し、ロゴマークデザインのプロセスを押さえる。
★★★★☆ 【第9章:ファッション】
・繊維の範囲は出題率が非常に高い。繊維の種類や発色性、織物と編物の種類、先染と捺染について、公式テキストの図版を参照して覚える。
・時代別のファッションとカラーのトレンドを整理し、関連させて覚える。第1章と同様に自分なりの大まかな図版を書くと覚えやすい。
・ファッションジビネスの川上・川中・川下の業態内容と商品企画の手順や色彩計画のフローチャートを押さえる。
★★☆☆☆ 【第10章:プロダクト】
・6段階の色彩計画プロセスを各段階ごとに内容を把握する。また素材や2次加工の特徴を押さえる。
★★☆☆☆ 【第11章:インテリア】
・第10章と同じく、色彩計画のプロセスを理解し、非住居空間においては業態ごとの設計ポイントの違いを把握する。
★★★☆☆ 【第12章:環境】
・JIS規格の安全色・対比色、安全標識などの項目は、出題率が高い。
・シーン別の景観現象の違いや、距離別の色の見え方の違いを整理して押さえる。また建築物の色彩計画のプロセス内容を把握。
★★☆☆☆ 【第13章:ユニバーサルデザイン】
・ユニバーサルデザインの7つの原則、色彩検討においての3つのポイントを具体的なデザイン例とともに覚える
1級 2次
私はこの2次試験に2度落ちました。
別ページでも少し触れましたが、2次試験は公式テキストが無いため、スクールに通わず独学で合格を目指す人にとっては、試験の範囲や勉強方法があやふやになりがちです。
私は、こちらのサイトに救われました。↓
このサイトの内容を基本として勉強をしたおかげで、3度目の正直で合格できたと言っても過言ではありません。
(ただ2008年に書かれた記事みたいなので、変更点等には気をつけてください。)
このサイト上の内容を理解した上で、重要ポイントのメモを何十回も書いて覚えます。
私は、以下のようにしてまとめていました。当時のメモを載せますね。
毎日この全メモを書いて頭にたたきこみ、瞬時にスラスラ書けるレベルにしました。
写真が非常に多くなりますが、2次試験は公式テキストも無いため、このメモはきっとなにか参考になるかと思います。
字が汚いのがバレるのは残念ですが...この際そんなことはどうでもいいや。もし良ければ覚え方等のヒントに役立ててみてください。
走り書きのメモしか残っていないものもあるのですが、すいません。
また同時に、2次試験用の問題集も並行してどんどん解いていきましょう。
私が一番良いと思ったのは、この問題集です。↓
本が汚くなるまで何度も解きました。(写真はこれでもマシなほう) ↓
別冊の重要ポイント集も持ち運びに便利です。
こちらの問題集もある程度使用しました。↓

合格のカギシリーズ 色彩検定1級2次 公式テキスト対応 問題集
- 作者: サミュエル
- 出版社/メーカー: 角川学芸出版
- 発売日: 2010/07/31
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
まとめ
こんなに記事を作るのが大変だとは思わなかったですw
途中でめんどくさくなって、もっと簡易版に変更しようとあきらめかけたけど、なんとか完成しました。私も良い復習になりました。
重要ポイントや勉強方法も、全て私の個人的な主観なので、その点をご理解くださいね。
出題傾向は、その年によって変わる可能性もありますし、難しいと感じる分野や章も人それぞれです。
私の記事だけを参考にするのではなく、他のサイトや、他の合格者達の意見も柔軟に取り入れてくださいね。
1人の考え方だけを信じるのは非常に危険です。
もしこの記事を読んで、お気づきの点等があれば、コメント欄にて教えて頂けると助かります。
また、「合格したよ!」というコメントを貰えたら、私も嬉しい限りです。
ではでは、自分なりに楽しみながら、資格を取得してください!
気分転換に、私のプライベートなブログ記事も読んでみてくださいねw
では股\(^o^)/
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