日本を代表する山、富士山。
せっかく日本人として生まれたなら、人生で一度は登ってみたくありません?^^
今がちょうど登山シーズン真っ盛りですね。富士山の山開きは7月上旬~9月中旬までです。
私は今からちょうど4年前の8月、2013年の夏に、男女含めた友達5人で 1泊2日かけ富士山に登頂しました。
富士山登頂への代表的なコースは4つあるんですが、私達はその中でもマイナーな「須走(すばしり)ルート」というコースを選びました。
私は今でもこのコースを選んで良かったな~と思っているので、その感想や各コースの特徴、又私なりのおすすめの持ち物等の紹介をしたいと思います。
まずは4大ルートを、登山人口数の多い順に紹介
・その1. 吉田ルート
約6割の登山者が選んでいるのが、山梨県側にある、この吉田ルートです。
最も初心者向きなのが特徴で、ルート内には山小屋・食堂・お土産屋・お手洗い・救護所等がたくさんあります。安心安全を第一とするのなら、一番無難なルートと言えるでしょう。
登山道と下山道が分かれていて、登山者と下山者が混同することがないのもメリットです。
ただ、最近は富士山への観光客や登山者が激増しているため、とにかく人が多いというのがデメリットとなります。
特に八合目では山小屋が激混みしていることが多いそうなので、人が多くて安心する反面、人の多さでスムーズに行かないイライラや 予定時刻通りに進まないなどの不具合が発生する可能性があります。
富士登山のピーク時期、もしくは時間帯をずらしての登山が、楽しむための必須条件となっているのではないでしょうか。
・その2. 富士宮ルート
約2.5割の登山者が選んでいるのが、富士宮ルートです。吉田ルートに次いで人気があります。
富士登山4ルートの中で最も山頂までの距離が短く、また剣ヶ峰までも一番近いのが魅力です。
登りの道と下りの道が同じなので、ピーク時には道を譲りあうため渋滞しがちです。
短い距離で急に高度を稼いで登ってしまうため、高山病を発症するリスクも高いです。高山病対策には特に意識しましょう。
・その3. 須走ルート
約1割の登山者しか使わない、須走ルート。4ルートの中でも距離が2番目に短いです。
人が比較的少ないので、人へのストレスを感じることはあまり無いでしょう。
最大の特徴は、がれきや岩が多い富士山登山ルートの中で、最も緑が多いことです。
特に6合目付近までは緑が多く、高山植物の中で登山ができます。
また下山時は砂の急斜面を下る「砂走り」を楽しめます。
八合目より上は、吉田ルートと合流するので混雑します。又分岐点では迷うことのないよう少し注意が必要です。
・その4. 御殿場ルート
1割以下(約6%)の登山者しか利用しないのが、御殿場ルートです。
4ルートの中で一番空いているので、渋滞等が無く 静かに登山を楽しみたい人にとっては最高でしょう。
往路のとても長い「大砂走り」も醍醐味の1つです。
標高の低いところから登っていくため高山病になるリスクは低いですが、全4ルートの中で最も距離が長いです。
最短の富士宮ルートの登り平均所要時間は約5時間ですが、プラス2時間した、7時間ほどが登頂までに必要です。
なので、それなりの体力と時間を要します。
山小屋が少ないので食料や水、装備等を買う場所が限られるので、事前に計画的に持参する必要があります。
(人混みのイメージ図。素材サイトの「富士登山」のテーマの中からお借りしました。このように身動きが取れなくならないように、時期によってルート選択を変更することも、視野に入れましょう。 ↓)
私がおすすめする須走ルートの特徴と魅力
先ほど前述したこと重複してしまいますが、須走ルートの一番の魅力は、緑が多いことです。(ただし後半は岩もかなり多いけど)
標高の高い位置まで樹林帯が広がっていて、高山植物とともに花や鳥の声も楽しめます。
そのおかげで登山中の日差しから守られ、日焼けをしたくない人にとってもありがたいです。
また、下山時の「砂走り」がダイナミックで楽しかったです。
斜面に一直線に砂(堆積火山灰)が敷き詰められているので、砂がクッションの役割をして足に負担がかかりにくくしてくれます。
1歩で約1mほど、滑るように高度を下げることができるので、効率よく下山ができます。
七合目あたりから約3kmほど続いています。
ただ、砂ぼこりが全身に舞うので、快適に 砂走り を楽しむためにはマスク等の準備が重要です。
靴の中に砂が入らないようにする、フットスパッツ(ゲーター)も必需品かと思います。
バックパック内に砂が入らないよう、チャックが閉まってるかもちゃんと確認してくださいね。(失敗例→私)
8合目以降は吉田ルートと合流して混雑を伴う可能性があります。
7合目付近の山小屋で宿泊するのもおすすめです。私達はそうしました。
ちなみに日帰り登頂する人も多いそうですが、かなりのハードモードだと聞きます。
余裕を持ってご来光やお鉢巡りを楽しみたいのであれば、絶対宿泊したほうがいいと思います。
宿内の人の気配や 高山病が原因でゆっくり眠れないとしても、目をつぶっているだけでも体は休まりますし、気持ちに余裕も生まれますよ~。
宿泊後、山頂まで登ってご来光を見ましたが、やはり感動しました。お日様は神々しかったです。
しんどい想いをしながら1歩ずつ登ってきたからこそ、より一層強く感じたのかもしれません。
夜の星空や、日中の雲海の景色も普段の生活じゃなかなか味わえない絶景で、気持ちよかったです。
写真や動画で見ているのと、実際に体感するのでは、やっぱり全然違いますよ~!^^
須走ルートは、山小屋や休憩所が少なめ というリスクは少しありますが、その少しのリスクの割にはさまざまな要素がたくさん詰まっています。
緑があったり 砂走りがあったり と変化に富んだ内容なので、「せっかくだから山の楽しさをいろいろ堪能したい!」という欲張りさん向けの魅力溢れるルートかと思います。
休憩所等の多い吉田ルートが一番人気なのは納得ですが、なぜここまでマイナーなのか本当に不思議です。
もう少し人がいてもおかしくない気がするのにな~。やっぱり吉田ルートが有名すぎて、知名度が低いからでしょうか?
休憩所がそんなに多くないのと、下山の砂走りにはある程度の体力を使います。
なので10~30代ぐらいの、普通の体力があるレベルの若い男女に、ぜひおすすめしたいです。
あとはご自身の判断でどうぞ!
須走ルート紹介の最後に、私自身の写真をいくつか紹介しますね。
ただ、樹林地帯の写真が1枚も無くてすいません。(全部友達の顔が写り込んでいました)
私の中で神的存在だったロキソニン様
富士登山に必要な持ち物等は、少し検索をかければたくさん出てくるので、割愛させて頂くことにします。(得意の丸投げ)
私が特筆したい持ち物...それはなんといっても、ロキソニン!!そう、鎮痛剤です。
(私は普段から、生理痛が重たいほうなのですが、普段から鎮痛剤といえばもっぱらロキソニン派です。
人それぞれ薬の相性や好みはあると思うので、自分に合った鎮痛剤を使用してくださいね。)
というのも、その翌週に親知らずの抜歯が控えていて、親知らず周辺の歯が毎日痛む悲惨な状況だったのです。
その頃の生活は シャブ漬け ロキソニン漬けでしたw
そんな状況で富士山に登頂するのが不安だったこともあり、かなりの量のロキソニンを持参して登山に挑みました。
大体2~3箱ぐらいの量を持っていきました。(さすがに多すぎ)
でも多分、一緒に登る友達も必要かな~とも思ったので。
私は昔バックパッカーで世界一周をしたんですけど、標高の高い場所にも幾度となく行ったので、高山病で苦しんだ経験が何度もあります。
高山病の症状と言えば、吐き気・頭痛・めまい・嘔吐・食欲不振などさまざまな体調不良の症状がありますが、私が一番多かったのは頭痛です。
高山病は、なりやすい体質の人もいれば、なりにくい体質の人もいます。富士登山の前に、私が前者なのは事前に分かっていました。
富士山の頂は標高3300mなので、高所順応(休憩を挟みながら少しずつ高度をあげること)を行わないと高山病にかかる可能性が十分にあります。
私は友達5人で登山をしたんですけど、みんな高山病になっていました。全滅ですw
だから、私の大量のロキソニンは 大大大活躍でした。おかげでご来光を見る時も集中できたようで、みんなから感謝されまくりでしたw
そしてもれなく私もロキソニン様のおかげで助かりまくりでした。
また 高山病はその日の体調によっても影響します。
一番良くないのは睡眠不足なので、登山前日はできるだけゆっくり寝てくださいね。
あと鎮痛剤の用法・容量はちゃんと適切に守ってね!何かあっても私は責任負いません。←
これだけ鎮痛剤は神だったと言ってからなんですけど、痛みや体調不良は本来、身体が「今ピンチだよ!辛い!もっとゆっくりして!」と教えてくれているサインです。
なので、あまり薬に頼りすぎず無理しないのが第一です。
まとめ
いざ記事を書きだしたら、結構長くなってしまいましたw
「富士山良かったよ!」の一言だけでなく、具体的に特徴や魅力を紹介したつもりだけど、登山の楽しさは伝わったでしょうか?
楽しむのは何よりですけど、そもそも、身体の痛みや 高山病らしき症状が出て来たらまずは無理せずペースを落とすのが大切です。
周りに迷惑をかけるかも...と頑張りすぎてしまうのが一番良くない。
誰かと一緒に登っていても、遠慮せずに言うべきことはちゃんと伝えましょう! それが一番大事です。
別に無理して てっぺんまで行かなくて、リタイアしたって全然いいんです。それもまた思い出。
天候に恵まれなくて登頂を断念した例もたくさんあるみたいです。
だからまた行きたくなったら、次回改めて登ればいいだけの話です。
富士山は逃げませんw
みんなも、それぞれに合ったルートや方法で、自分なりに富士登山を楽しんでみてください!
良い経験になるよ♪
ではでは、私なりの言いたかったキーワード、「おすすめは須走ルート」と「一番助かった持ち物は鎮痛剤(私の場合はロキソニン)」ということに焦点を当てて記事を書いてみました~。
では股\(^o^)/